今から35年ほど前に、やたらゆで卵ばかり食べるダイエットが一時的にブームになりました。国立病院ダイエットと呼ば […]

posted on 2018.12.24

今から35年ほど前に、やたらゆで卵ばかり食べるダイエットが一時的にブームになりました。国立病院ダイエットと呼ばれていました。

筆者は、大阪のある個人病院でこの国立病院ダイエットを入院して貰ったうえで、高度の肥満患者に行っている個人病院があったことを知っています。

しかし、このダイエット法は1年ほどで廃れてしまいました。どうして廃れてしまったのでしょうか?

新国立病院ダイエットとは一体なに?

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国立病院ダイエットはデンマークの国立病院が提唱したダイエット法だという説や、アメリカの肥満治療専門のクリニックか病院が提唱したダイエット法だという説がありしたが、真相は定かではありません。

そのダイエット方法で食べても良い物は、ゆで卵とグレープフルーツとブラックコーヒーというかなり厳格な方法でした。

毎日これだけの食事でのダイエット、あなたは痩せるためなら我慢して続けられますか?ゆで卵は理由はよく分かりませんが、半熟はダメで固ゆでのみOKです。この固ゆで卵を1食に2個、1日6個ほど食べると言うものでした。

食べられるものが非常に少なく、来る日も来る日もゆで卵なので、ストレスも大きかったようです。ダイエット終了後は「もう茹で卵は見るのも嫌だ」と食べられなくなった、という人もいたようです。まあ、当然と言えば当然かもしれませんね。

それでなくてもゆで卵はモゴモゴして食べにくいですよね。しかも、食事中に水を飲むのはダメという変なルールもありました。固ゆでのゆで卵をブラックコーヒーで流し込んでいたのでしょうか?
当時、この国立病院ダイエットをやったことがあるという人に聞いてみたいものです。

このダイエット法は確かに痩せるのですが、あまりにも栄養バランスが悪いことや貧血になる人がいることや精神的ストレスが大きい事など、効果よりもデメリットの方が大きいために、栄養士会などではかなり批判的で、すぐに廃れてしまったのです。

しかし、一部では「痩せる」という観点からは密かに人気をキープしていたようで、問題点を見直して改善した方法も出てきました。

これが、新国立病院ダイエットです。35年ほど前に一時的に流行した方法と比べると、いくらか食べられるものも増えて、栄養のバランスもいくらか改善されました。

卵とグレープフルーツとブラックコーヒーだけではなく、これに糖尿病の人向けの食事を少し加えて、肉や魚も食べても良いというものに改良されたのです。


ダイエットの効果はどの程度ある?

通常、1キロ痩せるためには普段よりも7200キロカロリー減らせばよいと言われています。旧式の国立病院ダイエットを改善した新国立病院ダイエットの場合、1日の総カロリーは1200キロカロリーほどなので、通常の20代女性の食事よりも1000キロカロリーくらい少ないです。

したがって、普段の食事量が一般女性と同じくらいの人なら1週間で1キロ痩せるという計算になります。人間の体はなかなか計算通りや教科書通りには行かないことも多いので、およその目安ですがこれくらいは痩せることが出来る可能性が高いでしょう。

中には2週間で7キロほど痩せたという人もいます。

しかし、理想的な減量のスピードは、1週間で体重の5%くらいだと考えられています。50キロの人なら2.5キロです。したがって、2週間で7キロは少し減量のスピードが速いのではないでしょうか。

新国立病院ダイエットの場合、食べても良い肉の量が80~200gと幅が広いので、80gで満足できた人と、200g食べた人では減量の度合いも違ってくるでしょう。また、運動や活動量との関係やその人の新陳代謝の活発さなどによって、たとえ全く同じものを食べていて同じだけの運動量であっても効果は違ってきます。

詳しいことは後で述べますが、メリット以上にデメリットも色々とあると言われているのが、新国立病院ダイエットです。

かなり批判が大きかった旧式の方法を見直して改良はしている物の、まだまだ問題点が多いと考えられています。少なくともまともな医者や栄養士であれば、新国立病院ダイエットを推奨することはまずないと思います。

新国立病院ダイエットを実施して、体調不良を感じた場合はそのまま続けずに、すぐに中止してください。中止しなかった場合は責任を負いかねます、という内容が記載されています。これを読むとかなりリスクの高いダイエットだと言っても良いでしょう。

現在医療機関で行われているダイエットは、食べ過ぎや食事のアンバランスを改善して、本来の健康的なバランスの取れたダイエットに改善していくというやり方です。

新国立病院ダイエットのやり方

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現在の新国立病院ダイエットは、旧式の茹で卵とグレープフルーツとブラックコーヒーだけだったダイエット法に糖尿病食の要素を加えたもので、新国立病院ダイエットと呼ばれています。

1日目は朝食はトースト1枚かご飯を子供茶碗に1杯とゆで卵1~2個にグレープフルーツとブラックコーヒーです。旧式のやり方と比べると、トーストが付いていますが、野菜はありません。

1日目の昼は、ゆで卵1~2個と、トマト小1~2個、そしてブラックコーヒーです。主食はありません。
1日目の夕食が、ゆで卵1~2個とサラダです。

2日目は朝と昼は1日目と同じで、夕食のゆで卵が牛ステーキになっています。

そして3日目は朝は同じで、昼がトーストとサラダとグレープフルーツとブラックコーヒーです。夕食が2日目の夕食にゆで卵がプラスされます。

こんな感じのゆで卵とサラダとブラックコーヒーに、牛ステーキや野菜のピクルスが付いているという程度の食事を7日間1サイクルで食べます。そして8日目は1日目に戻って2巡目に入ります。9日目は2日目と同じメニューと言うことです。

まあ、明けても暮れてもゆで卵からは逃げられないようですね。サラダでお腹をいっぱいにしろということのようです。

ステーキとありますが、油を使って焼くのはダメとなっているし、赤身の肉となっているので、おそらく想像しているような美味しいステーキやあなたがいつも食べているような美味しいステーキではなく、肉の塊がなんとなく食べられたといった感じでしょう。

35年ほど前に一時的に流行した旧式の国立病院ダイエットと比べると、ずっと豪華な食事になったと言えますが、飽食の時代に育っている若い世代の人たちは、おやつも食べられないし、スイーツなどとは程遠いので、かなり苦痛を感じるかもしれません。

大まかなメニューは上記のような感じですが、細かな制約やルールもあるのです。細かいルールを見て行きましょう。

新国立病院ダイエットのルール

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肉は油を使わずに焼くとあるように、油の使用は禁止です。それ以外の禁止ルールとして、イモ類は禁止になっているので、サラダと言ってもポテトサラダはダメです。そしてサラダを食べる際は、一般的なドレッシングやマヨネーズも禁止です。調味料は塩か(但し薄味を心がけること)コショウか、薄味を守れる程度の醤油かノンオイルドレッシングのみOKです。

ブラックコーヒーとなっているように、砂糖を入れたり牛乳を入れてはダメだし、理由はよく分かりませんが紅茶も禁止となっています。お酒も勿論ダメです。

肉を食べるのはOKで、1日80~200g程度となっていて、網焼きにすることと書かれています。肉を200g食べることが出来るのなら、空腹感はそれほど大きくはないでしょう。

魚は刺身なら食べても良いようです。

ゆで卵となっていますが、半熟はダメで固ゆで卵となっています。

禁止事項がなんだかんだと多いですが、逆にOKと言うルールには次のようなものがあります。

卵を豆腐や納豆に変えてもかまいません。その場合、豆腐は1丁となっています。ブラックコーヒーが飲めない人はダイエットコーラーにしてください、と書かれています。

野菜はサラダだけではなく、茹でるや蒸すなどの温野菜でもかまいません。但し油を使って炒めたり焼いたりはダメです。

お腹が空いて時は、野菜スティックを間食にしておやつ代わりに食べたりプチトマトをつまむのはOKです。但し、マヨネーズや胡麻ドレッシングなどのディップはつけないでください。

そしてこの新国立病院ダイエットは、絶対に2週間以上続けて行ってはいけません。効果があったからもっと続けたいという人は、1回目の2週間のダイエットが終了後に1か月以上の期間を空けてから2回目を行ってください。

効果が実感できた人の中には、ついついこのルールを無視してそのまま続ける人もいるようですが、健康を損ねるリスクが非常に高いです。

また、生理中はこの新国立病院ダイエットを行うことはできません。

ダイエット終了後に気を付けたいポイント

この国立病院ダイエットは2週間以上続けると栄養失調や貧血のリスクが大きいダイエット法です。また、栄養に偏りがあるので、もしも開始後に体調がすぐれない時や体調不良を感じた時はすぐに中止してください。中止せずに続けた場合の責任は負いかねます、となんとも無責任なことが書かれています。

それだけリスクが高いダイエットなので、その点を十分医承知の上で、少しでも体調がすぐれない場合は中止する勇気が必要です。「しんどいのはダイエット中なのだから当たり前だ」とか「これを通り抜ければきっと体調がよくなるはず」などと安易に考えたり、自分の都合の良いように考えないことが大切です。

生理中もこのダイエットはできません。途中で生理が来た時も注視してください。「せっかくここまで頑張って、あと3日だけなのに」などと思ってはダメです。

グレープフルーツで効果が落ちる薬を飲んでいる人も、この新国立病院ダイエットはできません。血圧を下げる薬や免疫抑制薬が一例ですが、思いもよらぬ薬が該当する場合もあるので、薬を服用している人は、必ず医師と相談してから実施しましょう。薬を服用中の人や持病がある人の場合は、特に思いもよらぬ事態に陥るリスクもあるからです。

妊娠中もこのダイエット法はできません。胎児に十分な栄養が届かなくなるからです。

この新国立病院ダイエットは痩せるということだけに着目しているダイエット法だと思われます。より健康に美しく体重を減らすという観点のダイエット法と比べると、まともな医師や栄養士ならお勧めすることは、まずないと思います。

今は医療機関でも肥満外来を設けている所もあるし、目標体重になるまでには期間がかかるかもしれませんが、もっと健康的に痩せることができるダイエット法があります。

リスクが大きいダイエット法であるということや、日本肥満学会が科学的なエビデンス(科学的な根拠)を認めている方法ではない、ということを十分に認識しておきましょう。

新国立病院ダイエットで理想の体を作ろう!

メリットとデメリットやリスクを天秤にかけて見て、あなたがメリットの方が大きいと思えて自己責任のもとに実施するのであれば、この新国立病院ダイエットを行うというあなたのことを止める権利は誰にもないでしょう。

様々な制約の中で、できる限りメニューを広げることを楽しんでください。サラダ以外に温野菜は食べても良いので、蒸してみたり茹でたりと工夫しましょう。人参とトマトとキュウリは毎日食べることとなっている資料もあります。

トマトも生とは限りませんよ。他の野菜と一緒にトマト煮にして薄味の塩コショウで調味するのもちょっと目先が変わって良いでしょう。ゆで卵にトマト煮にした野菜をかけて食べるという手もあります。

ゆで卵はモゴモゴして食べにくいので、こういった感じで食べるのも食べやすくて良いでしょう。

お昼はどうしてもコンビニになってしまう、という人も少し考えれば大丈夫ですよ。

おにぎりは基本的には食べても大丈夫です。梅のおにぎりならご飯と梅干と海苔なので、油を使っている食材もないし、OKです。コンビニにゆで卵も売っているし、ゆで卵を納豆に変えるのはOKなので、納豆を買って食べるのも有りです。

コンビニのサラダも、ドレッシングは別売りなので大丈夫です。野菜スティックもコンビニに売っていますよね。ディップをつけなければOKです。

新国立病院ダイエットを少し変えて、牛乳やヨーグルトはOKという方法でやっている所もあります。あまり窮屈に考えて、完璧に100点満点の食事を目指すと長続きしません。優等生は躓いた時に却って今度立ち上がることが出来ないということが多いので、70~80点であれば合格点だと思うくらいで良いでしょう。

それでなくても何かと制約や禁止ルールが多くてストレスが溜まりやすいダイエット法なので、ストレスをためてしまわない程度に無理をしないで自己責任のもとに行ってください。

くれぐれも体調に異変を感じた場合や体調不良となった場合は、中止する勇気を忘れないようにしましょう。

まとめ

新国立病院ダイエットは、栄養バランスを崩しやすいダイエット法なので、自己責任のもとに行うということをしっかりと認識しておく必要があります。もしも体調不良や異変を感じた場合は、速やかに中止する勇気も大切です。2週間以上続けないという注意は必ず守りましょう。

生理中は、このダイエットはリスクが大きいので、始める時期もよく考えてスタートしてください。

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